ヨガを始めるときに、よくある質問の一つが
「体が硬いんですが、ヨガできますか?」
というもの。
それは裏返せば
ヨガは体が柔らかくないとできない
ということだと思います。
そしてこう思っている人は多い。
ヨガは体が柔らかい人がやるもの
あなたも1年前はそう思っていたのではないでしょうか?
(今は、そんなこと思ってませんよね!?)
体の柔らかさと、ヨガができる・できない、やっていい・やってはいけない、とは全く関係ありません。
ヨガの目的とは?
ヨガをやった結果として、体が柔らかくなることはあるでしょう。
しかし、それが目的ではありません。
ヨガというのは、あなたの人生が少しだけ良くなるためのツールだと思っています。
というか、そのためにヨガをやってほしい。
修行僧になってヨガを極める!!
という人は別。
家庭や仕事を捨て、ヒマラヤの麓へどうぞ・・・
今、普通に社会で家庭や家族を持ってヨガをやるのであれば、
今より、少しだけ幸せ感を手に入れることができるかもしれないツールの一つとしてヨガを使ってほしいのです。
ヨガの効果、目的は”やせること”でもないし、”体を柔らかくすること”でもありません。
結果として、そうなるかもしれないけど。
ヨガをやれば、
”今よりちょっとだけ”
健康になれるかもしれないし、
体がよく動くようになるかもしれない。
肩こりや腰痛の辛さから解放されるかもしれないし、
食欲をコントロールできるようになるかもしれない。
ストレスを受け流すことができるかもしれない。
自分や他人を認めることができるようになるかもしれない。
所詮はそんなものです。
例えば古のヨガの経典にヨーガスートラというものがあります。
2000年くらい前に書かれたとされるヨガの根本経典です。
その中でヨガは
心の作用を死滅するもの
心の揺れを穏やかにすること
とされています。
なんとなく分かったような、分からないような、、というスートラです。
感情や感覚が暴れないようにコントロールして穏やかに抑えましょう。
という風に解釈されることが多いです。
まぁ、日本人なら言わんとするところは、なんとなく分かると思います。
その手段としてのヨガなのです。
きついポーズをとって我慢することではなく、
その中で自分自身である程度余裕があるところでとどめることも大事なのです。
できない自分も認めてあげてね、というのがヨガ的な考えとされています。
体が硬くても、「あ、私はいまはここまでしかできないんだね、、OK」
という感じでいいと思います。
隣の人を見る必要もないし、完成形を目指すこともありません。
上を見ればキリがありませんよ。
そこじゃない。
ヨガをやって、ちょっと気持ちよくなって、スッキリして、呼吸が楽になって、姿勢が良くなって、ストレスが和らいで・・
ちょっとだけ幸せ感や充足感を味わえることで十分だと思うのですが、いかがでしょう!?