本日から2学期。

やっと子供の世話から解放される安堵感のクラソノです。

さて9月からはヨガの方もインストラクター養成講座が始まります。

私も養成コースを受け持つわけで、その資料を作成するために色々な本を読み返していたのですが、、

「ヨガもラジオ体操も起源が同じ」

って知ってました?


「ポーズの起源」というヨガ本があります。

これは「ヨガのポーズはどこからきているのか?」について丸っと1冊書いています。

これはもう2年くらい前に読んでかなり衝撃的な内容だったのですが、今回また読み返してみて、再度衝撃を受けました(笑)

衝撃というか、驚きですかね。

結論をいうと、

・ヨガのポーズの多くは20世紀になってできたもの(だろう)

・そのほとんどは器械体操とかボディビルの鍛錬をヒントにしたもの(だろう)

ということです。

ヨガって5000年の歴史が・・・とか思っていたらそうでもなく、現代的なヨガについては100年くらいの歴史です。


さて、100年前にさかのぼりましょう。

この頃は全世界的に近代化の幕開けで、次の世界覇者はどこだ!?という感じで各国が軍事力を高めている時代です。

軍隊もあるし、それらを強くしたい、

という時代背景から、体操、操練的なエクササイズが始まります。


その始まりがスェーデン体操と呼ばれるもの。

日本の昭和初期のラジオ体操はこのスェーデン体操の影響を受けていると言われています。

現在のラジオ体操は3代目らしいです。

(お暇な人はどうぞ。)

このスェーデン体操を参考に、デンマーク体操、ドイツ体操なども作られ、明治〜昭和初期の日本の体操・体育教育に大きな影響を与えています。

で、ここまでが、スエーデン体操がラジオ体操に影響を与えてますよ、というお話です。


一方、スエーデン体操はイギリス経由でインドにも入ってきます。

その頃、インドはイギリスの植民地です。

ちなみに・・

この頃の有名なボディビルダーが「近代ボディビルの父」と呼ばれるユージン・サンドゥです。

知ってますよね?

彼はシュワルツネッガーの次の次の次の・・・くらいに有名なボディビルダーですよ。

なんとなく時代が繋がってきましたか?1900年代はそういう時代です。

インドがイギリスに植民地化され

・ヨーロッパではスエーデン体操やデンマーク体操が盛んになり、

・ヨーロッパでは初期のボディビルダーが活躍していた、

・インドへはイギリス文化が入りまくり

という時代。

スェーデン体操などの体操操練や、ボディビル的なトレーニングもインドに入ってきますし、すごく盛んだったそうです。


さて、近代ヨガの父と呼ばれるクリシュナマチャリアさんという人がいます。

こちらもヨガでは超有名人。シュワルツェネッガーレベルです。

この人はマイソールという場所の藩王(県知事みたいなもんですね)に雇われてヨガを教えていたのですが、その場所のすぐ隣でボディビルトレーニングや器械体操をやっていて、それをヒントにヨガのポーズが色々と作られた

と言われています。

(当時のインドでは器械体操やボディビルの方が人気があったらしいです)

というのも、スェーデン体操やデンマーク体操と同じようなポーズがヨガにも存在しているらしいのです。

そして、そのヨガのポーズはそれ以前には確認されていない、

となると・・・クリシュナマチャリアサさんが体操からパクった、ということになります。

「お、何あれ?なんかすげーな、手で体を支えて・・・脚はこうか?、、よし、、ヨガでもやってみよ!」

的な感じですかね。(想像です)

実際、

「器械体操とインドの格闘技を参考にした」

という証言もあったようで・・・


つまりは、、

ヨガもスェーデン体操の影響を受けているし、ラジオ体操も同じ、

ヨガのポーズは筋トレや体操を参考にして作られたものもある

ということです。

そういう意味でヨガはきつくて当たり前なんです!

いつの間にやらヨガはゆったりとするストレッチして、リラックスするものになっていますが・・・

今でこそ、ヨガはなんかムーディーでスピリチュアルな匂いですが、実はもっとフィジカルでストロングなものなのかもしれません。


そして、近代のヨガは体操や格闘技のトレーニングからパクったものだろう

ということですが、

それでも100年も経てばそれはそれで独自のものと言えますよね。

最初はパクったかもしれませんが、もうここまでくれば、ヨガはヨガです。

ポーズの起源がどこにあろうが体操じゃないんです!

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